失敗できない切り出し


CHALLENGING THE EXTREMES

  失敗できない切り出し

 難しすぎる切り出し EPISODE 1
「失敗できない切り出し」

 

失敗できない切り出し

ムソー工業には様々な難易度の高い切り出し案件が持ち込まれます。

ムソー工業に持ち込まれる案件には、

長年使って劣化した金属部品の強度を知るために、

その複雑な形状をした部品から、

試験片を切り出して欲しいという要望を

いただくことが頻繁にあります。

その場合、失敗は許されませんので、

念入りに、作業手順を考えます。

どうやったらうまく切り出せるのか、

帰りの道中、お風呂の中でなど、

職場を離れても、段取りのことを考えてしまします。

 

私たちの仕事の成否は、ほとんど段取りで決まると言っても

過言ではないと思います。

失敗できない1発勝負の切り出し案件を

数多く挑戦する背景には、

綿密な下準備を大切にする

過去の先輩達から受け継がれた精神があります。

 

 

複雑形状からの切り出し

複雑な形状のものから試験片を取る時、最も難しいのは、物の固定です。

 

通常の試験片製作ですと、

四角い形をした、金属の塊から試験片を削り出したり、

切り出しするのが一般的です。

四角い塊は固定するのか容易で、

とても加工しやすいのですが、

複雑形状のものは、そうはいきません。

 

きちんと固定できないと、

加工物が振動して、負荷をかけてしまったり、

場合によっては物を壊してしまったりします。

最悪の場合は、物が飛んで、事故につながりかねません。

 

そのため、複雑形状の物からの切り出しは、

どのように固定するかが肝になります。

 

固定の方法は、ケースバイケースではあるのですが、

ムソー工業では、安定させるための治具を作ることも

少なくありません。

複雑形状のものピタッと合う治具をスピーディーに作って、

安全に、確実に切り出すことを重視しています。

 

 

車のフレームからの切り出し

複雑形状の切り出しの中でも難易度が高いのが、長年使われた車のフレームからの切り出しです。

通常、大きなものを切断する時に活躍するのが、

ワイヤーカッターなのですが、

ワイヤーカッターは、電気が通らないものは切れません。

すごく古い車は、金属ばかりなので、

ワイヤーカッターで問題なく切断でき、

作業は比較的スムーズに進みます。

 

ですが、近年の車のフレームには、

金属以外の通電しない材料が金属と金属の間に使われていたりして、

ワイヤーカッターが使えない場合があります。

そうなると、難易度はあがります。

 

経験豊富な担当者が、

コンターマシン(電動のノコギリ)を使って、

臨機応変に様々な治具で安定させながら、

手から伝わってくる感覚や、音のちょっとした違いから感じ取り、

切断作業を行ったりします。

特に近年の車に使われている金属は、

薄くて硬くて、反発力のある素材が採用されているので、

切断しにくく、加工の難易度があがっていますが、

ムソー工業では、工夫を重ねながら、

難しい加工をひとつひとつ乗り越えています。