調達困難素材『SUS410S』


CHALLENGING THE EXTREMES

  調達困難素材『SUS410S』

厳しすぎる納期 EPISODE 1
「調達困難素材『SUS410S』」

 

希少ステンレス鋼材「SUS410S」

ムソー工業では、お客様のご要望がある際は、可能な限り最短の納期でお納めできるよう加工の段取りを行います。

一般的なステンレス鋼材のSUS304、SUS316、SUS316L、SUS303、SUS403などは

調達しやすい鋼材のため、短納期に対応が可能です。

 

ですが、今回この項でご紹介する、「SUS410S」の場合は、加工以前に素材の入手が困難な材料となります。

 

「SUS410」は一般的なステンレス鋼材ですが、最後に付いている「S」は、

溶接性が高い成分に調整されている特殊な材料という意味で、一般には流通しない希少材となります。

そのため、材料調達は難航し、お客様の希望される納期までにお納めするために様々な工夫が必要となりました。

 

1日でも納期を短縮する為に即行動

調達の大変難しい材料ではありますが、創業から70年の間に築かれたネットワークを信じ、お取引いただいている鉄鋼・金属専門の商社や材料販売会社に相談を行いました。

調達不可のお返事が多い中、一社だけ「在庫がある」とのご回答をいただけました。

 

一日でも早く製作に取り掛かるため、社員を派遣し、材料の受け取りを行いました。

 

特殊な焼きなましにもピンポイントで対応

「SUS410S」を引き取り、次の工程であるレーザー溶接を行うため、

協力企業の溶接工場へ向かいました。

 

レーザー溶接を行うと、周辺の金属が熱で変質するため、

焼きなましの工程が必要となります。

 

焼きなましは試験片製作などにおいて多用される、一般的な工程です。

しかし、今回の焼きなましは特殊な炉を使う必要がありました。

そのため、炉の空いている時間に合わせた搬入が必要となります。

 

炉の時間に合わせるため、材料の引取時と同様に宅配便などは使用せず、社員による運搬・搬入を行いました。

 

その後の工程に関しても、材料の確保までにロスしてしまった時間を取り戻すべく、きめ細かなスケジュール管理を行い、無事に納期内に納品を行うことができました。

 

 

短納期を守る為に緻密な段取りとスケジュール管理を徹底

このようにムソー工業では、創業から70年の間に培ったネットワークの活用や熟練の職人のそろった協力企業との連携や、綿密な段取り・スケジュールの管理などにより、

お客様の希望される納期を目指し、全力で短納期の実現に向けて努めております。

 

短納期での製作をご検討の場合は、ぜひご相談ください。

 

 

>>>お問合せはこちらから