●●してはいけない試験片


CHALLENGING THE EXTREMES

  ●●してはいけない試験片

厳しすぎる加工条件 EPISODE 1
「●●してはいけない試験片」

 

厳しい加工条件の試験片づくり

最先端のものづくりの基礎ともいえる試験や実験では、様々な条件が課された試験片が必要となります。

ムソー工業では、厳しい条件下での試験片製作・加工の案件も承っております。

創業から70年間、様々な条件下での試験片の制作・加工の経験を蓄積してまいりました。それでも完全に同じ条件という案件はほとんどありません。

ムソー工業では、難しい条件をご提示いただいた場合でも、お客様のご要望に沿えるよう、経験や知恵を活かし、時にはご提案もさせていただきながら、試験片の製作に臨んでおります。

この項では、これまでにご依頼いただいた案件の中で、工夫の必要だった条件下での試験片製作をご紹介したいと思います。

 

熱を加えてはいけない試験片

試験片製作で用いられる材料は、熱による材質変化が起きてしまうケースが多々あります。

そのため、「高温にしないように」との条件をいただくことがございます。

通常、試験片を切り出す際には、グラインダーや電動ノコギリ、旋盤などを使用するため、材料と刃が接触することで摩擦による熱が必ず発生します。

この発熱を避けるためには、冷却しながら製作を行う必要があり、冷却には水を使用するのが一般的な手法となっています。

「高温にしない」だけであれば、それほど厳しい条件ではありません。

 

水を使ってはいけない試験片

ところが、「高温にしない」条件に加え、「水を使用してはならない」との条件も合わせてご指定いただいたケースがございます。

前述のとおり、工作機械を使用すれば、どうしても発熱してしまいます。
それでも、それぞれの機械の特性や特徴を熟知している職人のもと、可能な限り発熱を抑え、かつ水を使用せずにお客様のご要望にお応えしております。

何点か例に挙げさせていただきますと、グラインダーを使う場合、特殊な、熱を出しにくい刃を使用し、火花の状態によって熱の判断が可能です。材料によっては刃の選択でかなりの効果が出ます。

 

研磨して削り出しを行う場合は、特殊な冷却台に乗せ、水を使用せず冷却しながら製作を行います。

電動ノコギリでの切断作業は、特に工夫が必要となり、水での冷却の代わりにエア(空気)を吹きかけて冷却する方法があります。

しかし、エアでの冷却は大量の切子(微細な金属片)が空気中に舞い、環境や人体に悪影響を及ぼします。そのため、切子の飛散を防止するための工夫も合わせて必要となります。

 

エアの他にも、ノコギリの刃や操作を工夫し、発熱を抑える方法もあります。

ノコギリの刃の状態を丁寧に整え、切れ味を鋭くし、可能な限り細かい目のもので、ゆっくりと切断します。こうすることで、発熱を可能な限り抑えることができます。

ノコギリの目の細かさ、切断スピードなどは、長年培った経験と観察眼により、ご要望いただいた材質に沿った調整を行いながら慎重に試験片製作を行います。

 

●●してはいけない試験片

ご紹介したように、ムソー工業では70年間で培った経験や知恵を駆使し、「熱」と「水」のどちらも条件にも対応した試験片の製作を行っております。

 

今回ご紹介した条件のほかにも、「油を使用してはいけない」「素手で触れてはいけない」など、難易度の高い条件下での試験片製作に、ムソー工業ならではの技術力と経験で日々挑戦し続けております。「難しいかもしれない…」とお悩みの条件下での試験片製作がございましたら、ぜひご相談ください。

 

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