フライホイール型摩擦試験機


CHALLENGING THE EXTREMES

  フライホイール型摩擦試験機

カスタム試験装置 EPISODE 1
「フライホイール型摩擦試験機」(166727)

 

『フライホイール型摩擦試験機』完成品

ムソー工業 実験装置 フライホイール型摩擦試験機
装置名:フライホイール型摩擦試験機

 

■概要

東京大学 加藤孝久様(工学博士・教授)、

東京都立産業技術研究センター様との共同開発にて

「フライホイール型摩擦試験機」を製作いたしました。

フライホイール型摩擦試験機 加藤孝久教授 東京大学

 

本試験機は、これまでは摺動タイプしかなかった摩擦試験機に対して、

世界初の「フライホイール型の摩擦試験機」です。

摩擦がほとんどなくなる「摩擦フェイドアウト(Friction fade-out, FFO)」と呼ばれる

超低摩擦現象の長時間安定再現のために開発されました。

 

摩擦は自動車を始めとする、可動機構を持つありとあらゆる機械の

エネルギー効率に影響するため、さまざまな分野への応用が期待されます。

 

 

世界初の試験機 -寸法精度との戦い-

ムソー工業では、大学や研究機関、公官庁から企業からと基礎開発のお手伝いを何十年も続け、お客様の要望を「すべて」受け止めて、

それを実現させる為に、技術力を磨いて参りました。

 

そして、今回ご相談を頂いた世界初となる「フライホイール型摩擦試験機」

 

世界初と言うだけあって、どれくらいの精度で作れば

摩擦フェイドアウト現象を再現でき、長時間安定させる事ができるのか。

試行錯誤の始まりでした。

ムソー工業 実験装置 フライホイール型摩擦試験機

ムソー工業が得意とするヒアリングによりお客様のご要望を整理し、設計に落とし込み加工します。

さらに精度を上げるため、打ち合わせを何十回も行い、試作機のアイディアを実現し繰り返し改良を重ねました。

 

ムソー工業 実験装置 フライホイール型摩擦試験機

ムソー工業では金属加工を行うことが多いのですが、今回は実験機の視認性を高めるため、

透明なプラスチック(樹脂)の加工となったため、精度を出すのが大変でした。

(樹脂は加工精度も金属ほど高くなく、また環境に影響を受けやすく、変化しやすいためです。)

 

 

しかし、ご満足いただけるものを作るため、何度も研究室に通い、

一つひとつの課題や問題点を丁寧に明らかにしていきました。

加藤先生にも加工現場にお越しいただき、その場で指示を仰ぎながら改良を重ね、

完成させることができました。

 

 

他社が実現不可能な事でもムソー工業なら

「じつは、この試験機をもっとこうしたい」

こういったご相談を今回の試験機でも沢山頂きました。

 

また、それと同時に

「仕様通りに作るだけでなく、しっかりとデータが取れる試験機がほしい」

というのも、ご要望としていただきます。

 

これは、ムソー工業のように試験機を製作できる他社はありますが、

お客様の仕様通りに製造して納品して完了。

つまり、「動作保障はできない。」というスタンスで、

「データが取れるかどうかは「頂いた仕様次第」ということが多いです。

 

それでは、大学や研究機関の皆さまは、欲しいデータが取れずに困ってしまい、
実験や研究を進める事が出来なくなってしまいます。

 

しかし、ムソー工業では、そういったご要望を受け止め、

しっかりとデータが取れるまで、実際に動く所まで試行錯誤し、

責任をもって最後まで対応させていただきます。

 

実験機、試験機でお困りの事がありましたら、

ぜひ、ムソー工業に一度ご相談ください。