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  環境応力亀裂試験用 試験片ホルダー

2020/06/17

環境応力亀裂試験用 試験片ホルダー

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ベントストリップ法 試験ホルダー

環境応力亀裂試験用試験片ホルダーを製作しました。
樹脂材料に対して行われるベントストリップ法による環境応力亀裂(ESC)試験で使用されます。
※ベントストリップ法(ASTM D 1693、JIS K 6761準拠)

【参考】
ベントストリップ法(環境応力亀裂試験方法)手順
(1)ノッチを入れて、薬液の浸透性を高めた試験片(樹脂板)に曲げ加工を行い、過剰な残留応力を発生させます。
(2)残留応力を保持した状態の試験片を試験片ホルダーに取り付け薬液に浸漬し、試験片に亀裂(クラック)が入るまでの時間を測定します。

■樹脂材料の残留応力把握の必要性
樹脂は射出成形される際、必ず内部に応力が発生し残存しますが、この残留応力を予測する信頼性の高い方法はありません。
しかし、樹脂成形体に存在する残留応力は、性能・耐久性に影響する指標であり非常に重要です。そのため、試験を行い残留応力を把握することで、その低減対策の検討が可能となり、品質の向上に向けた対策へと繋がります。

■樹脂材料の残留応力の評価方法と対応試験治具
・溶剤浸漬法…薬品に樹脂材料を浸漬し、クラックの発生状況を観察することにより、残留応力レベルを定量的に把握できます。
・1/4楕円法…楕円曲面に樹脂材料を沿わせ、固定して歪ませた表面に薬品を塗布し、クラックを発生させることで臨界ひずみを算出できます。薬品の影響度把握にも適します。
対応試験治具:1/4楕円治具(弊社製品ページ)